That's Means A Lot

フットボールとマリーンズとアイドルと…

第25節 vs浦和 〜手のひらを回し続けろ〜


「わかった気になること」これはとても危険なこと。自分の価値観を持つのはいいことかもしれないけれど、限界を決めてしまうとそれ以上の伸びがなくなってしまう。…自己啓発型のアフィリエイトかなと思うけど、フットボールのお話です。物心ついた時から柏レイソルを観てきて、サッカーも高校までやってたし、だいぶわかってきたつもりでいたけれど、いろいろ決めつけるとそれが外れた時にカッコ悪いよね。それは結果が全てと考えるスポーツであれば観る側にとっての宿命…といえばカッコいいかもしれないけど、まぁハリルホジッチ監督のクソみたいな批判記事を書いてお金を稼ぐなんちゃってライターに比べりゃあ、ファンなんて別に手のひらをどんだけ変幻自在に回しても何にもならないから楽な身分である。これがユーチューバーならけじめをつけるためにリツイートした人から抽選で30名様にニンテンドースイッチをあげますとかいう偽ツイートが出回っている頃だろう。
柏から一番近いアウェイ、埼スタに集まった3000人余りのレイソルファンたち。みんなの心には6年前の最終節。その思い出に浸ってるうちに実は埼スタでは5連敗中。普通だったらこれだけ勝てていなかったら鬼門扱いされるけど、心の中の良い思い出補正がそれを阻む。しかし僕は前節の新潟戦があまりにもひどい内容だっせいか、正直全然期待してませんでした。ボランチは小林に戻ったものの、なぜ武富がスタメンじゃないんだ…。

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試合内容はつい先週にこの地でワールドカップを決めた日本代表を見て湧き上がったクソみたいな二元論「ポゼッションかカウンターか」の対比構造をよく表した展開に。試合後の談話をみると、ピッチの状態があまり良くなくて散水もしないことから、中盤を省略してカウンターを狙う作戦だったらしい。「後半になって」それは功を奏し、結果的にはカウンターでシーズン前に夢見たブラジル人トリオの活躍で勝利したから良かったけれども、狙ってたにしてはあまりにも綱渡りな前半だった。プレスのかけどころがわかってなくてやられたい放題だったし、ああもう終わったと思ったシーンが何度も。ラファエルシルバの序盤の決定機が決まってたらまったく違っただろうに。とはいえ試合の趨勢で結果が決まらないのがフットボールの面白さというべきか。それでも勝っちゃうのが今の柏の強いところというべきか。相手の出方に合わせてポゼッションでもカウンターでも点を取ることができるのが今の柏の「自分たちのフットボール」なのである。わかる?二元論じゃないのよ。

この試合、話題にあげなくてはならないのはハモン・ロペス。ようやく来日でしょうか。リカルド・ロボとかネット・バイアーノとかホジェルの再来とか思ってごめんなさい。新潟戦の後にアンセウモ・ハモン・ロペス・ワグナーとかいう前後に使えなかったブラジル人の名前をつけてごめんなさい。なんで武富じゃないんだと言ってごめんなさい。ベガルタ時代を彷彿とさせる豪快なゴールを決めてくれました。あれぞハモン。逆脚だけどあのシュートはすごい。信じてなかったけど信じてた。信じ続けていた下平監督を俺は信じてるから信じていたことにしておいてほしい。こうしてファンの手首というのは変幻自在に回るものなのである。

次節はマリノス戦。またしても近い順位同士の直接対決です。ていうか誰だよマリノスは降格とか言った奴!

第24節 vs新潟 失望のロークオリティゲーム

※この記事には刺激の強い文が含まれております。

 

1つでも上の順位に行きたいのなら、ましてや優勝を目指すと宣言してしまったのならば、大切じゃない試合なんてひとつもないし、それをチーム全体で体現していかなきゃいけないはずなのに、今日はどうだっただろう。
勝ち点一桁で降格内定済みの新潟をホームに迎えたのなら、確かに「勝って当たり前」の雰囲気が出てしまうの仕方ない。普通そう思うもん。ただボーナスステージにしっかりお金を落とすのが柏レイソル。主観的な話でしかないけどずーっと昔からそうだと思う。

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退場した中谷はさ、それに1人少なくなって難しい試合になっちゃったけど、そもそも主審が佐藤隆治というJリーグが誇る地雷持ちのクソ審判だということを頭に入れておけば、あそこまで熱くなったらダメだということがわからなかったのかな?あれはイエロー持ちのプレーヤーのすることではない。熱いプレーが持ち味なのは知ってるけど、頭は冷静にやってくれよ。


今日スタメンだった全員、特に古賀とか中山は、相手が立ち上がりからうちのビルドアップにきついプレスをかけてきてるのなら、なぜリスクを冒してまでパスを繋ごうとするのかな?それは敵陣でもそう。なぜあそこでアーリークロス、なぜあそこで横パス、バックパス。なぜあそこでドリブル。挙げ句の果てにコケるハモン。シュート打て!シュート打て!シュート打て!


そして下平さん、優勝を目指すと宣言してたのに、なぜここ数戦良い動きをしてた小林を外して古賀を起用し、おまけに交代枠を使い切らずに試合を終わらせたのかな。結局僕にはなぜ彼を起用したかわからなかったよ。前々から劣勢とかエマージェンシーの対応が得意ではないのは知ってるけれど、本当に優勝を狙うなら、疲れの見えた伊東やボギョンは早めに替えてよかったんじゃない?


サポーターも、それをいつも通りのプレーをすれば勝てるぞという雰囲気にできれば別にいいんだけど今日はどうだっただろう。いつ柏熱地帯にいるわけじゃないから今日だけがそうかは知らないけど、「どうせ勝つやろ」みたいな雰囲気が試合前に出てたよ?少なくとも浦和戦のような威圧感には程遠い雰囲気だったと思う。そのうち入る追加点なんてないんだよ?

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若くて未熟。その言葉で済ましてしまえばまだ可能性があるように感じるけれども、それにしてはプレーもベンチワークもレフェリングも勝ち点一桁代のようなとてもクオリティの低いしょーもない試合だった。今の柏レイソルはそういう試合から学んで行くような段階ではない。こういう難しい試合を勝って行かないと目指している順位に食い込むことはできない。優勝だなんて寝言は寝てからどうぞ。

 

確かに主審は本当にひどかった。あれが国際主審だなんてちゃんちゃらおかしくて笑ってしまう。でもそれは2014年の浦和戦の時でよーくわかってるはず。たまに安定したレフェリングをする時もあるかもしれないけど、嫌いだ。でも2010年の岡山戦のように審判のせいで勝てないのであればもっとボロクソに言ってやるけど、別にそういうわけでもないのでこのくらいにしておく。結局下平が柏、東京、そして日本代表でお世話になった呂比須に同情がてら勝ち点をプレゼントしたが故のドローということ。優しいねえ。呂比須なんて柏を出て行った後で文句言いまくってたクソ野郎だと親から教わってただけに勝ちたかった。本当に負けなくてよかったのかな?勝たなきゃダメだったと思うんだよなあ。あーもやもやする。

ROCK IN JAPANでポルノグラフィティを観てきた話

前編のアンジュルムを観た話でも書いたけれど、自分の好きなものを客観的に語るのは難しい。特に身体に染み付くほどに熱が入ってるものに関してはどこまでが普通でどこからがコアかもわからなくなる。自分がそういう趣味に「少し詳しい人」に話すのを苦手としてるのはそういうことなんだろう。
ポルノグラフィティに関してはそういった類の最たるもので、当たり前になり過ぎてて何が良いかと聞かれてしまうと一番初めに何を答えればいいかわからない。昭仁の魅力は「あんなにハキハキと歌うのにMCになると噛みまくるところ」で、晴一の歌詞の何が好きかと聞かれたら「何かと荒野に行きたがるから」と答えちゃうくらい。オススメの曲はJazz Up。これで完璧ですか?


陽も傾き始めたメインステージであるグラスステージ。全部のライブに行ってるわけではないけれど、増えてきてることも知っていたけれど、やっぱりポルノにディッキーズの短パンにアッシュの髪は違和感がある。もちろんバンギャにも違和感。ポルノのライブは「Before Century」のコールアンドレスポンスで腐女子に圧倒されながら少数精鋭で声を出すのが当たり前だと思っていたのに。こんなの知らない。そんな中ミュージックアワーの冒頭のラジオDJの声に乗り、因島の生んだスーパースターの登場です。f:id:zeroplusalfa:20170817215447j:image

1. 今宵、月が見えずとも
正直、トップバッターはもっと大衆的な曲をやるのかと。結構重宝されてるなあとか思ったけど、最初からぶち上げず独特の世界観を持つこの曲が徐々にお客さんを引き込んでいく力を持つことを本人たちは知っていたのでしょう。

2. メリッサ
サビで周りが一緒に歌い出して「フェス」を実感。康兵さんのピアノが全編にわたって絶妙でした。サビの終わりを伸ばしに伸ばす昭仁さんには観るたび脱帽。

3. アゲハ蝶
最近、間奏の大合唱のところで涙腺が緩むあたり歳を感じる。みんなで手を振りながら歌う姿がビジョンに映し出されたときはボヘミアン・ラプソディかと思った。まさに名曲。

4. THE DAY
ワンモアタイム以降、ラテンに加えポルノのスタイルになりつつある「普通に歌ったら酸欠になる曲」のうちの1つ。どこかで昭仁さんはCD音源と同じように歌うようにしてるなんて言ってたけど、これでそれができるのは本当にすごい。

5. 渦
まわりがポカンとする中、うおおお渦だあああとニヤニヤした自分は今年トップ3に入る気持ち悪さ。なぜこれをやろうと思ったのかという謎はさておき、ライブで演奏されるとより渦を感じる。とても良かった。

6. Mugen
この曲なら知ってるぜ!と言わんばかりに拳突き上げてイントロから大合唱。熱狂する観客をよそに昭仁さんらステージの端か端まで走りながら歌って歌詞を間違える。見所の祈りポーズが見れなかった…。

7. オー!リバル
実はこのセットリストが「ポルノグラフィティ夏のアニソン祭り」であったことをこの曲で気づく。ギターを掻きむしる晴一さんがカッコよすぎた。ただ手拍子もコールも少し難しすぎです!

8. ハネウマライダー
「Before Century」ならぬ「Before ハネウマ」から入ったこの曲、あの「儀式」をこれでもかと言うくらいにこき下ろしたのなら、Century Loversをやって股間ダンスまで欲しかったのが正直なところ。でもどっちが盛り上がるかと聞かれたらこの曲の右に出る曲は他にない。ポカリスエットのブースもあったことだし、スポンサー的にも最高の選曲。

9. アポロ
不朽のデビューシングルで締めくくり。もう何百回と歌ってるはずなのに2回も歌詞を間違えたのは何故なんだろう。ラヴ・E・メール・フロム・ロックインジャパン なんて素敵ね!

 

以上の9曲で終了。リハーサルでインストで演奏したミュージック・アワーはやらなかったというフェイント付き。フェス仕様ということだからか、自己紹介の時に「わしらが!ポルノグラフィティじゃ!」とは言わなかったし、「Before Century」からハネウマライダーという流れだったし、「自信持っていけ!胸張っていけ!」とも言わなかった。それでも大満足。初めてだからアームバンドしてきたけどきつく締めすぎたって、なんてお茶目な42歳。ポルノの魅力てんこ盛り。最高でした。
周りの客のみんながみんなポルノのライブを毎回行くような人ではないというのはちょっと見ればわかったのだけれども、わからないならわからないなりに歌ったり、手をあげたり、跳ねたりしてて「フェス」を実感。僕は曲への思い入れや盛り上がり方や人それぞれなんだから、こうして個人で好きに楽しむのがいいよなあと思っている。ただ思いっきり矛盾するけど、いざ曲が流れると身体がメロディも手の振りも覚えていて、頭の奥に根付いてた記憶が刺激されるように反応していく。だから幾らかのポルノファンがその決まった手の動きをして、周りが合わせて行く様を見てちょっと優越感に浸る自分もいた。郷に入れば郷に従え精神。いやそもそもどっちが郷なんだという感じなのだが、こういう楽しみ方は良くないなと反省。だから古参オタクは新規オタクをバカにするし、若者を見て老害が「俺の若い頃は〜」とか言うんだろう。

何度も観てる自分にとっちゃ「相変わらずすごい」「やっぱポルノだなあ」という感想だったのだが、初めて観た人の感想を聴くと昭仁さんの声はどうやらとてつもなくデカく、声の圧がすごかったらしい。そうなの。晴一さんはギターを弾く顔がカッコいいらしい。あ、それは知ってる。トータルで流石ポルノグラフィティという感じらしい。なるほど。それはどうもありがとうございます。こうやって客観的な意見で自分の好きなものが褒められると、自分が褒められたように嬉しくなる。そういうのもまた「フェス」の醍醐味なのだろうなあ。

これで観たいものを全部観たので、トリのRADWIMPSは片付けながら前々前世を聴き終えてから会場を後に。茨城交通が全力を尽くしてくれたおかげでスムーズに勝田駅に到着し、勝田からはグリーン車で帰宅。2時間くらいで着けるのだから行きやすいフェスだし、1週間近く経った今思えば、暑かったことよりあの雰囲気がとても良い印象として残っているし、純粋に楽しめた。来年もポルノとアンジュルムが出るならディッキーズの半ズボンを買って行きます。ありがとう。ロックインジャパン。ラブアンドピース!

ROCK IN JAPAN 2017 でアンジュルムを観てきた話

フェスに行くのが若者のブームと言われる中、髪の毛をツーブロでアッシュに染めて仕上げ、ディッキーズのパンツの下にタイツを履き、邦楽ロックの影響で軽音サークルに入ってる人種とは趣味が合わないというのは大学の時に確認済みですが、まさか自分がひたちなかの思い出話-小学校と高校の合宿で行ったことがあって絶対朝ごはんと夕ご飯に必ず納豆が出てくるから嫌だったというひたちなかの話と、茨城の訛りは中途半端でムズムズするし、特に中学の頃の美術の先生が鉾田の人で「あんたがた」のイントネーションが最大級にむかつくという話-を「ロッキン」に向かう常磐線でするとは思ってなかった。自分の大好きなポルノさんとアンジュルムが同じ日に同じフェスに出るのならそりゃあ行く。アッシュの髪とディッキーズの短パンとタイツを揃えるには時間はかかるけど、自分のプライドを捨てるのにお金はかからない。おまけに欅坂も出るんだって。見たいじゃん?結局根がミーハーなのである。f:id:zeroplusalfa:20170815204628j:image

アンジュルムのステージはフォレストステージという文字通り森のところのステージで、雰囲気は結構フジロックみたいなところ。彼女たちを見るのは最新シングルのリリイベで流山おおたかの森に来た時以来ですが、その時よりもメンバーが2人増えて10人になりました。
前日のブログにアンジュルムはそれまでロッキンに出てた℃-uteと違って晴れ女が多いとあった通り、登場30分前から雲が晴れてきた。さすがにピーカン照りはちょっと…というところに登場し、最初の「次々続々」からアクセル全開。終わるや否や間髪入れず「出すぎた杭は打たれない」。短い自己紹介を挟んで「魔女っ子メグちゃん」「有頂天LOVE」「ドンデンガエシ」と畳み掛ける。EDM、ロック、昭和歌謡とジャンルは多岐に渡りながらもこんなにエネルギッシュな曲がこのグループにたくさんあること自体おかしい。完全にあれは俺らを倒しにきていた。それでいてメンバーが超楽しそうに自信満々な顔でパフォーマンスするの。絶対みんなドSだ。f:id:zeroplusalfa:20170815204702j:image
別に優劣とかそうじゃなくても圧倒的なパフォーマンスだったと思う。欅坂も確かにすごかった。靴を投げたり、倒れこんだり、笑わないで反抗をテーマにパフォーマンスをしてたけど、アンジュルムを観てるとけどもっとやれるはずというか、もっとやってほしいと思ってしまう。コンセプトとか衣装とか素晴らしいのだから、ああゆう曲をやるならもっと武富士ガールみたいにバリバリに踊ってほしい。ていうかあの人達は「2人セゾン」で思ったけど、やっぱり笑うとめちゃめちゃ可愛いので多分可愛いくて清楚な曲をやってれば普通に売れる。まああの悩むセンターの姿こそ、秋元大先生の大好物なんだろうなあとも思うけれども。ただあそこでアイドルグループは欅坂しか観なかったよって人がいたとしたならそれは本当に勿体無い。ふなっきも川村ちゃんもまだフィットしきれてなかったし、MCもなかったけれど、あの40分くらいにアンジュルムの魅力の多くは凝縮されていたはず。というか逆にあれを見てすごいと思わなかったのであればそれは仕方ないと思う。それくらい熱くてメンバーもファンも完全燃焼したステージだった。女性アイドルを見て「かっこいい」と痺れるのってそうそうないと。ここまで来ると贔屓目とか抜きにして語りたいけど、どうしても贔屓目になってしまうんだけど。
今回はフェスだったので整理券はなかったので、これまでで一番近い位置で観ることができた。ただ僕らの上にはオニヤンマが飛んでて、ステージ上から観客席の後ろまで自由自在に飛んでて、初めて僕はトンボになりたいと思いました。
以下近くで見た雑感。
・むろの健康的かつ筋肉質かつ細い脚
・あやちょこと金剛和田彩花大尊師の腹筋
・上國料さんの素晴らしく凛とした顔立ち
・りなぷーとかっさーの脚にテーピング

・かななんの仕草から垣間見るアイドル性

・イヤモニが外れてしまい逆の耳で真剣に音を取るふなっき

・激しいダンス時にチラリしてしまったタケちゃんのタケちゃん
やっぱりアイドルは近くで観るに限る。個人的にはオタクの掛け声と一緒に口を動かしながら踊るメンバーの姿が大好きなので、それも存分に見れてよかった。「ちょいカワ番長」「大器晩成」「友よ」で終わったけれど、結局先行逃げ切り型のようにノンストップでぶっ飛ばし続けたステージでした。

 

ロックフェスでアイドル観るのはいいぞー。

後半はポルノグラフィティを観て来た話をします。

第20節 vs神戸 〜すごい奴がやって来た〜

人々がスタジアムに行く理由はもちろん、フットボールを見に行くためである。ただ知っての通り、日立台は普通は満員にならない。アウェイ側が全部埋まってホームに券が余って10300人くらいになので、純粋に柏のフットボールが見たいという人は8000人いないのだろう。満員になる時というのはせいぜい年に3、4回あるくらいで、理由としては2つ。対戦相手が鹿島、浦和の近郊大サポーター軍を擁するチームで、ビジターサポーターがバックスタンドのアウェイ側に忍び込んでいるパターンと、相手に有名選手がいるパターン。この場合はガンバ、セレッソによく見られる。

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日立台に君臨したポドルスキー。アップ時のシュートはやはりすごかった

 

今回の神戸戦も昨日で後者の仲間入り。ルーカス・ポドルスキーというワールドカップ優勝メンバーという超ビッグネームの襲来は、いつもホーム側もほぼ全席種券が余り、アウェイ側の半分も埋まらずにスネアの音しか聞こえてこない神戸戦のチケットを完売させてみせた。ざっと3000人くらいは「ポドルスキーが来るから行こうかな」という感じだったのだろう。f:id:zeroplusalfa:20170807230720j:image

ビジター側を埋めたポドルスキー応援団。ドイツ代表ユニやアーセナルユニの方が見える。橋本和弾幕が剥がれてる…

 

神戸側でアーセナルやドイツ代表のユニを着た人もいたくらいだから、本当に純粋にポドルスキーを見たい人も多くいただろうけど、いつものように日立台に集結した柏ファンの多くはフォルランの時のように、「ポドルスキーなんて大したことなかったぜ!」と己の目で確かめるために来ていたはず。

果たして試合は、柏のファンの願いどおりの展開になった。強い黄色は柏だけで十分だし、強い臙脂は早稲田だけで十分なのである。結局ヴィッセル神戸はどんなに(元柏の)いい監督が率いようと、どんなに(元柏の)いい選手がいようと、ヴィッセル神戸であった。ああやってチームを引っ張るベテランがルーキー相手に蹴りを入れて退場している時点で強くなれるわけがない。まぁ主審も下手くそだったかもしれないが、あの行為自体はヘタもつかないただのクソである。神戸戦はよく荒れるイメージがあるけど、あれで柏戦通算3度目の退場ということなので、ほぼ彼によるイメージづけが見事に成功していたことになる。

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同点ゴールに絡んだオリヴェイラクリスティアーノ

 

それでも野球大国なこの国のスポーツ紙は「ポドルスキ不発」と騒ぎ立てる。不発じゃないんだ。柏に押さえ込まれたんだ。柏に負けたんだ。ただそのお株を奪ったクリスティアーノの弾丸シュートも、将来の日本代表を背負う中山の芸術的なシュートも触れてくれるところは少ない。中学時代にサインを貰った数年後にプロになってマッチアップして抑え切ってしまった中谷なんて、野球界でこんな話があったならスポーツニュースで特集が組まれてことであろう。

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中谷の秘蔵話を聞いていた三須リポーターもナイスである

 

 

別にだからマスコミはダメなんだと言いたいわけではない。伝えてくれないなら見たことを誇りにして自分たちで伝えていくしかない。味方が退場して孤立し、暑さにうんざりしてのこのこ歩いてた神戸の10番を。「ポドルスキたいしたことねえぞ」「ポドルスキよりうちのクリスティアーノの方がすごいぞ」「中山と中谷ならワールドカップ優勝メンバーを抑えられるんだぞ」。確かに暑かっただろう。まだチームにフィットしてなかったのかもしれないし、判定に納得がいってなかったのかもしれない。ただ、そういう不都合なことは耳を傾けず、自分らの都合のいいことだけかき集めるのがサポーターというものであり、特権でもある。f:id:zeroplusalfa:20170807230543j:image

この日は日立デー。99%の大株主への圧巻の愛。

 

ただ、どんな試合であろうと、勝ってもらえる勝ち点は3である。水曜には超フィジカルモンスターのイバルボがやってくる。おまけに手塚が離脱。この試合で勝てるかどうかが今後に向けて大切…。そう。上を目指すチームに大切ではない試合などないのである。勝ってほしいな。

第16節 vs札幌 〜2ステージ制が良かったかもしれない〜

まず、この手の話題をするにあたり私は謝らなくてはなりません。今年の柏レイソルはかなり苦しむと思ってました。まさかシーズンを折り返そうかという時に首位に立ってるとは思いませんでした。申し訳ございません。

1位が柏、2位がセレッソだなんて、1994年のJFLかよ!と言いたくなるような今シーズンですが、正直信じられないような展開です。進まない補強にヤキモキしてたシーズンオフの時期に未来人に「大丈夫、半年後は首位だから」と言われてもそいつを無視したに違いないはず。しかし無視されても未来人は喋り続ける。「このチームには細貝萌が加わり、さらにキム・ボギョンも来るぞ…」うるせえ去年なんかブラジル人に散々痛い目に遭わせられた挙句エメルソンが来ると言われたんだぞ…。

下馬評だけはやたらと良いがここ最近は何度やっても上手くいった試しがないブラジル人トリオはハモンの負傷によりあえなく頓挫。そこから点は取れないわ守備はひどいわの状態になった時はほれ見ろ。ちゃんと補強もしないでアジアとか言うからこうなるんだバカタレとか言ってのは遥か昔。色んなメディアにも書いてあるように、そこから中川や手塚を起用して、ハイプレス戦術に早い段階で変えたことが功を奏しまして、浦和相手にさえそのハイプレス戦術を貫き倒して勝った時には今年は強いぞとさえ思うようになっておりました。そうです。熱い手のひら返しとはこのこと。

ただ次の甲府戦は引いてくる相手を崩せずにスコアレスドロー。引いてくる相手にハイプレスもクソもないことを思い出させてくれました。強いチームというのは研究され、対策されるのは宿命。そういう意味では今節の札幌戦は'08-'09のハル・シティ*1にならずに'15-'16のレスターになるためにも大事な大事な一戦だったのです。そんな中、下平監督は目標をACLから優勝へと切り替える宣言。そんなこと言っていいのかこれはフラグにしか見えないぞ…。

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そんな心配をよそに突き進む柏。身長で勝りクロスを次々跳ね返す札幌でも守備陣に対し華麗なパスワークから中央突破を仕掛けペナルティで先制。前半のうちに優位に立ちます。でも究極の結果論を語ってしまえばこのまま勝ってはいけない試合だったのかもしれない。後半、徐々に相手のFWにボールが入り始めると徐々にピンチが増え、フリーキックから同点に。
そうまさにここからが正念場。連敗阻止のため守りに入り始めた札幌を相手に手を焼く柏は、前節より15分以上早いタイミングでオリヴェイラを投入。インタビューで語った「目標は優勝」のため、勝ち点3を貪欲に取りに行く姿勢を明確にした結果、84分にオリヴェイラが決勝点。見事勝利を収めて首位キープ!めでたしめでたし。f:id:zeroplusalfa:20170629074753j:image

正直オリヴェイラを15分早く投入するのなんて、内心甲府戦でもできたんじゃないかと思う自分はいるけれど、控え選手が途中交代で活躍して曇りかかった視界を晴らすための打開策を見出す。それによって選手も監督も成長する漫画みたいなストーリー性を持つ試合でした。

*1:昇格初年度で一時3位になるも、結局は残留争いに巻き込まれた

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どたばたの総選挙をよそに1人懐古するお話

初夏の暑さにカレンダーより早くシャツの袖口をまくり、たまりにたまった仕事を思い出しながら何から始めるの?と自問自答しながら毎朝7時12分の電車に乗る蟻たちよ…ふともうすぐ総選挙だなあと思ってたら、中止になったんだって!あ、AKBの話です。

今ではみんながあまりにも音痴すぎてAKB48SHOWが音を出して観れなくなってしまったが、自分が高校生でAKBにハマったのが渡り廊下走り隊が完璧ぐ〜のね!を出した頃だったのでかれこれ8年前になる。8年も前になるとオタクがよく言う「あの頃は楽しかった」的なUZAい回顧の域は出て、もはや若き日の思い出になることに気づく。高校生の頃とかにはORANGE RANGEがクソほどダサく感じてたのに、大学生になった時にカラオケで歌うとクソほど盛り上がる。あれみんな歌えるじゃん?的なアレ。

悲しきオタクの性かな、バラ色のはずの高校生活を語る上でAKB48を外すことはできない。「完璧ぐ〜のね!」が入り口で、「マジすか?!学園」と「神曲たち」が僕のAKBの教科書であり、毎週水曜か木曜かは「AKBINGO!」を観て学校に行くのが日課だった。有吉AKBも週刊AKBも観てた。まあよく親はアレに耐えていたと思う。ただお金はあまりないし部活もそれなりに忙しい方だったので握手会はあまり行かなかったから、いわゆる「在宅」と呼ばれるオタクだった。

ただ今になって歴史をきちんと調べたり考えてみると、AKBINGO!には主要メンバーは忙しくて全然収録に出なくなってたし、表現上の問題でBeginnerのMVは流れないし、秋元才加は文春砲を食らってたし、AVに出た卒メンもいたわで、要はもう下り坂になり始めたかという頃だよなあと改めて思う。それでも夢中だったのは事実で、まあよくこれで楽しめてたなあと思う。

今日はなぜそんな時代に夢中になったか考える記事です。

考えてみた結果、主に2つの理由があるとい思いまして。1つは「あの頃の情報社会の仕組みと大本営発表」2つめは「オタクの性質」はないかと。ちょっとカッコつけました。

1つめ、「あの頃の情報社会の仕組みと大本営発表
今でこそスマホTwitterとか普及しきっているけれども、あの頃はみんな普通はガラケーだしTwitterも英語版しかなかった。もちろんAKBとかに対する情報だとかは2chとかでリアルタイムに動いていたんだろうけど、まだ高校生がそんな簡単に情報が手に入る時代じゃなかった(昔より格段に進歩はしてはいたが)。高校生を含めた一般人の情報はまだまだリアルタイムに動いてなかったのである。
だからAKB48みたいに現実っぽい虚構の塊みたいなモノには、運営やメンバーが更新する情報も一定期間に更新されるブログの「大本営発表」が非常に大きな役割を果たしていた。ブログにはまず発信源の意見がでかでかと書かれる。記事に対するコメントは下の方にちっちゃく書かれるだけ。しかも見ようと思わないと見れないような構造になってる上に検閲もできるので嫌なものは弾くことができる。その結果、自然とその記事が正しいのかなあと思えるような体制が出来上がる。いわゆるオタクに対する治安維持、情報統制ができていたのである。
それについてあーだこーだ言える場所はスレとそれについて精通した友達との会話しかなかった。しかも高校生なんて基本情報弱者だし高校生の会話は人間関係第一なので、「松井珠理奈ごり推し反対」とか「ゆきりんは鼻ニンニク」とかいうネガティヴな本音は言えない。

今は話題のブログがあったら民衆がまずコメントを述べたものがTL上にまず現れて発表を知ることが格段に多くなった。かつて大本営発表だったはずのブログはTL上に付箋のようにリンクとして貼り付けられている。自分が第一発見者として記事を見るのと、人の意見を聞いてその記事を見るのではバイアスのかかり具合が変わってきてしまう。役割の逆転が起こっている。
しかし今の46グループは今でもブログの大本営発表形式を取っているのに乃木坂と欅坂の人気はご覧の通りである。その訳は2つめとして述べよう。

2つめ、「オタクの性質」について。
オタクとは基本的に夢中になっている生き物である。夢中な人間というのは周りが見えない。そういう時は大本営発表を信じ込んで悪い噂には耳を貸さなくなるものなので(自分が特にそうだったんだろうけど)、情弱な高校生というお年頃、情報源がある程度制限された当時の状況、そしてアイドルに夢中になった自分というのは、どっぷりハマるのにはうってつけの環境が揃っていたのではないかと思う。それに夢中になる状況というのは、ある程度自分の置かれた状況に満足することも伴うので、例え秋元才加がスキャンダルでキャプテンを降りたりと少しグダグダになっていても気にはならなかったのだろう。

結局オタクーとりわけアイドルオタクーにとって、大切なことは自分が夢中になれるかなれなかということ。あれひどかったけど、夢中でやったから素晴らしく楽しかったという結論。

そして一見時代遅れとも思える大本営発表の形態を取りながら人気を博す46グループ。その訳はトランプ大統領の当選した背景と似ているものがある(詳しくはそれについて書いた記事を検索すると良いと思います)。TwitterなどのTLの特徴は、情報を取捨選択できることにあって、最初の話と矛盾する話に見えるけれども、取捨選択を可能にした情報のリアルタイム化と夢中になったアイドルオタクの性質が融合した時、客観性ではなくて主観性を助長したのである。自分に都合の良いものを集め、いらないものはさようならできる構造は、生田絵梨花大好きマンというのは基本的に他の生田絵梨花大好きマンの意見を尊重するように促したということである。数年前と大本営発表の伝わり方は変わりようとも、タイムラインによって作るコミュニティを信仰者の集まりにしちまえば、もっと夢中になれてしまうという話。

それでもやっぱり醒める時は醒める。それは自身の環境の変化とか人それぞれではあるけれど、何らかのタイミングで自分が現実っぽい虚構の虚構性に気づいてしまう。運営にイライラし始めると醒めるのかなあとか、あとはTwitterとかGoogle+が普及した2011年から2012年以降の時代背景もあったんだろうなあと考えております。AKBもGoogle+で情報のリアルタイム化に乗り出したけど、残念ながらGoogle+がそこまで普及しなかったとかそういう話になるのでしょうか。

ちなみに自分の場合は前田敦子の卒業であり、レコード大賞受賞時のまゆゆの嘘泣きであった。ただそこでアイドルオタクを辞めたかと言えばそうではなくて、そのあとはNMBを追っかけてたんだけど…。あの頃は楽しかったなあという話でした。