That Means A Lot

ゆとり世代にゆとりなどない

ロッキンことROCK IN JAPAN FES 2019 でアンジュルムを観てきたお話

ロッキン3年生のアンジュルムと私。太陽に容赦無く攻めこまれ、ここ3年で1番暑かった常陸那珂の森にアンジュルムが帰ってきた。サンボマスターの余韻を引きづり、「全員優勝」と念仏のように唱えながら、2年前ははじめてアンジュルムがこのステージに立った日のことを思い返す。あの時は船木結さんと川村文乃さんが入ったばっかりの頃だった。あれから2年が過ぎ、リーダーも変わり、メンバーも曲も増えた。

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午前中に観たJuice=Juiceが予想を上回るインパクトだった一方で、アンジュルムはロッキン3年生こそが魅せる百点満点のパフォーマンスであった。これまでフェスとは無縁だった私が3年もひたちなか毎年行けば事前に特急券を取り、必要なものをリストアップして揃え、気になるアーティストは予習するように。彼女達もフェスという与えられた枠の中でどうすれば良いのかというのをわかっていた。それは決して子慣れた感じではなく、自分の1番好きな食べ物を食べて「やっぱこれだよね」となる感じ。思えば「第2章」と呼ばれる新体制となってからも3本目のフェスなのだから、実はもうハロプロのフェス番長なのである。

 

赤いイヤホン

次々続々

ドンデンガエシ

泣けないぜ・・・共感詐欺

46億年LOVE

大器晩成

夏将軍

 

始まる頃には客席にも影が伸びてきた中、『恋はアッチャアッチャ』のインスト版の出囃子で登場。最新シングルだが、高額な移籍金を叩いた割に使い勝手の悪いトップ下の選手のようなこの曲を出囃子に置いたことは、懸命な判断であったと評価されるべき。トップナンバーは『赤いイヤホン』を皮切りに『次々続々』とサディスティックなEDMを名刺がわりにスタート。初めてであれば度肝を抜かれたところであろうが、3年目だからこっちもわかっている。いわば「先刻ご承知」の世界なので、歌唱再開となった船木結さんのパートや、和田彩花さんのパートを担当することになった中西香菜さんの歌声で歓声だってあげられる。楽しい。楽しすぎる。ずっとこれを待っていた。期待通りすぎて必然と笑顔になれる。心の底からはサンボマスター山口さんの「笑ってっか?」というワードが泉のように絶え間無く湧き上がっては頭を回遊し、お陰で終始私は最高に気持ち悪いオタクスマイルを浮かべていたはず。

 

『ドンデンガエシ』、『泣けないぜ…共感詐欺』と続けたあとに『46億年LOVE』。普段は大団円を迎える際に使う曲を真ん中へ持って来た。曲がかかるやいなや、たちまちサウンドオブフォレストはダンスホールへと変貌した。かつてこのブログでも書いたし、多くのアンジュルムファンがそうであるように、もう本当にこの曲が大好き。あまりに大好きすぎて、生で楽しそうに歌って踊る姿を見ていると明るい曲なのに涙がちょちょぎれる。しかしソレではせっかく近くで観ているのに何も見えなくなる上、これだけ灼熱地獄で汗をかいているのに目からも汗をかくようなことがあれば、瞬く間に熱中症となると考えられるので精一杯堪えた。「結局はラブ」「作ろう!まばゆい愛の時代」「もしも争いのない時代 誰かが耐えてたら意味ない」と、などのラブアンドピースな言葉たちが、フェスでロックバンドで語りがちなとても大きなテーマを代弁してくれた。所詮は「偶像」なのでそのようなメッセージは自らは語らずに、それまでそうして来たようにパフォーマンスで語る。それがアンジュルムなのだ。

 

『大器晩成』では、リーダーの竹内朱莉さんのお遊戯を教えるかのような丁寧な煽りが印象的であった。普段はロックスターのように言葉遣いが悪いので、「やる気あんのかサウンドオブフォレスト!」とか「もっと跳べんだろこの野郎」とサンボマスターの山口さんに負けないくらいのスパルタの煽りだって彼女ならできるはずであろう。しかし彼女は一見さんにも優しく接する道を選んだ。個人的には正直前者のような姿を期待していたところはあるし、背後にエライ人のこえがあったかもしらん。ただソレはソレでいい方に話題になっているのであれば良いのではなかろうか。ひとしきり跳んだ後に『夏将軍』では全員でタオルを回して森の中に風を起こし、曲が終わりかけたや否や「アンジュルムでしたー!」と去ってしまった。まさに電光石火、白昼の流れ星。あっという間であった。

 

年々ハロプロ沼にどっぷりと浸かっている上に、私の文章力と理解力では一番好きなアイドルを客観的に語るのは不可能であり、もはや何を言っても大本営万歳な機関紙へとなるのだが、それも「先刻ご承知」の上で。今回も衣装がまた素晴らしかった。全員一緒の衣装もいいかもしれないが、アンジュルムは全員バラバラな衣装の方が魅力的で、悪くいえば動物園、勝田里奈さんの言葉を借りれば「具体的な敵とかいないけれど戦う感じ」、私が提唱し、定着しない「混沌可愛い」を体現している。例えば室田瑞希さんのギラギラ感であったり、川村文乃さんのキラキラ感であったり、笠原桃奈さんのスタイルのメリハリとか、船木結さんのじゃリン子感とか。これは衣装の作成者である宇佐美氏が解説をtwitterへ投稿しているので、特に私が印象に残ったものだけご紹介させていただく。

 

 そして、まだ15歳らしからぬスタイルの良さや、ダイナミックな動きといった「強さ」を身に纏い、随所で体現していた推しの笠原桃奈さんが今回衣装の中ではベストだと思っている。まさに水を得た魚のよう、見惚れる美しさであった。この衣装を作っていただいたことについては感謝しかない。

 

そして勝田里奈さんが純粋に楽しそうな顔して話していることに驚いた。育ったスクールカーストの関係上あのような裏番超美人にはビビっている人生なので、私は勝田里奈さんにビビっている。4月のリリイベで凍てつく雨の中のMCで「今すぐ行きたい場所は」という問いに「楽屋」と答えるような彼女が、灼熱の野外ステージを楽しんでいるなんてと考えるとこっちも嬉しくなった。元々大きいコンサートなどで本気を出した彼女は、最高にカッコよい。「やる時はやる。」ソレでこそ裏番長のあるべき姿である。観られるのが最後かもしれないので、しかと目に焼き付けた。

 

個人的には和田彩花さんの卒業コンサート以来のアンジュルムであり、「第2章」の彼女たちを見るのは初めてであった。間違いなく彼女たちも「優勝」し、ミラクルを共に起こしたたのだが、第2章のアンジュルムがどうかと語るにはまだまだ早い。晩期は神格化さえされてアイドルの枠を超えていた和田彩花さんに比べたら、どう見ても「脳筋」な竹内朱莉さんがリーダーとなり、そのエネルギッシュなパフォーマンス、フェスごとにセトリをいぢることの出来る環境、フェスの季節であること、これら全てが出揃ったドンピシャのタイミングでの切り替わりだと考察している。まだまだJuice=Juice同様メンバーの入れ替わりの過渡期であり、むしろ逆にこれまでと変わるはずがないとさえ思う。今後どうなっていくかというのはしばらく経ってふとわかるはずで。とっくに始まっているが、どうなるかわからない。その日が来るまで今後も目が離せない。そしてまた観れる機会を楽しみに、私たちは「やるべきことを」やり、クソみたいな毎日に立ち向かうのみでなのある。