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フットボールとマリーンズとアイドルと…

ROCK IN JAPANでポルノグラフィティを観てきた話

前編のアンジュルムを観た話でも書いたけれど、自分の好きなものを客観的に語るのは難しい。特に身体に染み付くほどに熱が入ってるものに関してはどこまでが普通でどこからがコアかもわからなくなる。自分がそういう趣味に「少し詳しい人」に話すのを苦手としてるのはそういうことなんだろう。
ポルノグラフィティに関してはそういった類の最たるもので、当たり前になり過ぎてて何が良いかと聞かれてしまうと一番初めに何を答えればいいかわからない。昭仁の魅力は「あんなにハキハキと歌うのにMCになると噛みまくるところ」で、晴一の歌詞の何が好きかと聞かれたら「何かと荒野に行きたがるから」と答えちゃうくらい。オススメの曲はJazz Up。これで完璧ですか?


陽も傾き始めたメインステージであるグラスステージ。全部のライブに行ってるわけではないけれど、増えてきてることも知っていたけれど、やっぱりポルノにディッキーズの短パンにアッシュの髪は違和感がある。もちろんバンギャにも違和感。ポルノのライブは「Before Century」のコールアンドレスポンスで腐女子に圧倒されながら少数精鋭で声を出すのが当たり前だと思っていたのに。こんなの知らない。そんな中ミュージックアワーの冒頭のラジオDJの声に乗り、因島の生んだスーパースターの登場です。f:id:zeroplusalfa:20170817215447j:image

1. 今宵、月が見えずとも
正直、トップバッターはもっと大衆的な曲をやるのかと。結構重宝されてるなあとか思ったけど、最初からぶち上げず独特の世界観を持つこの曲が徐々にお客さんを引き込んでいく力を持つことを本人たちは知っていたのでしょう。

2. メリッサ
サビで周りが一緒に歌い出して「フェス」を実感。康兵さんのピアノが全編にわたって絶妙でした。サビの終わりを伸ばしに伸ばす昭仁さんには観るたび脱帽。

3. アゲハ蝶
最近、間奏の大合唱のところで涙腺が緩むあたり歳を感じる。みんなで手を振りながら歌う姿がビジョンに映し出されたときはボヘミアン・ラプソディかと思った。まさに名曲。

4. THE DAY
ワンモアタイム以降、ラテンに加えポルノのスタイルになりつつある「普通に歌ったら酸欠になる曲」のうちの1つ。どこかで昭仁さんはCD音源と同じように歌うようにしてるなんて言ってたけど、これでそれができるのは本当にすごい。

5. 渦
まわりがポカンとする中、うおおお渦だあああとニヤニヤした自分は今年トップ3に入る気持ち悪さ。なぜこれをやろうと思ったのかという謎はさておき、ライブで演奏されるとより渦を感じる。とても良かった。

6. Mugen
この曲なら知ってるぜ!と言わんばかりに拳突き上げてイントロから大合唱。熱狂する観客をよそに昭仁さんらステージの端か端まで走りながら歌って歌詞を間違える。見所の祈りポーズが見れなかった…。

7. オー!リバル
実はこのセットリストが「ポルノグラフィティ夏のアニソン祭り」であったことをこの曲で気づく。ギターを掻きむしる晴一さんがカッコよすぎた。ただ手拍子もコールも少し難しすぎです!

8. ハネウマライダー
「Before Century」ならぬ「Before ハネウマ」から入ったこの曲、あの「儀式」をこれでもかと言うくらいにこき下ろしたのなら、Century Loversをやって股間ダンスまで欲しかったのが正直なところ。でもどっちが盛り上がるかと聞かれたらこの曲の右に出る曲は他にない。ポカリスエットのブースもあったことだし、スポンサー的にも最高の選曲。

9. アポロ
不朽のデビューシングルで締めくくり。もう何百回と歌ってるはずなのに2回も歌詞を間違えたのは何故なんだろう。ラヴ・E・メール・フロム・ロックインジャパン なんて素敵ね!

 

以上の9曲で終了。リハーサルでインストで演奏したミュージック・アワーはやらなかったというフェイント付き。フェス仕様ということだからか、自己紹介の時に「わしらが!ポルノグラフィティじゃ!」とは言わなかったし、「Before Century」からハネウマライダーという流れだったし、「自信持っていけ!胸張っていけ!」とも言わなかった。それでも大満足。初めてだからアームバンドしてきたけどきつく締めすぎたって、なんてお茶目な42歳。ポルノの魅力てんこ盛り。最高でした。
周りの客のみんながみんなポルノのライブを毎回行くような人ではないというのはちょっと見ればわかったのだけれども、わからないならわからないなりに歌ったり、手をあげたり、跳ねたりしてて「フェス」を実感。僕は曲への思い入れや盛り上がり方や人それぞれなんだから、こうして個人で好きに楽しむのがいいよなあと思っている。ただ思いっきり矛盾するけど、いざ曲が流れると身体がメロディも手の振りも覚えていて、頭の奥に根付いてた記憶が刺激されるように反応していく。だから幾らかのポルノファンがその決まった手の動きをして、周りが合わせて行く様を見てちょっと優越感に浸る自分もいた。郷に入れば郷に従え精神。いやそもそもどっちが郷なんだという感じなのだが、こういう楽しみ方は良くないなと反省。だから古参オタクは新規オタクをバカにするし、若者を見て老害が「俺の若い頃は〜」とか言うんだろう。

何度も観てる自分にとっちゃ「相変わらずすごい」「やっぱポルノだなあ」という感想だったのだが、初めて観た人の感想を聴くと昭仁さんの声はどうやらとてつもなくデカく、声の圧がすごかったらしい。そうなの。晴一さんはギターを弾く顔がカッコいいらしい。あ、それは知ってる。トータルで流石ポルノグラフィティという感じらしい。なるほど。それはどうもありがとうございます。こうやって客観的な意見で自分の好きなものが褒められると、自分が褒められたように嬉しくなる。そういうのもまた「フェス」の醍醐味なのだろうなあ。

これで観たいものを全部観たので、トリのRADWIMPSは片付けながら前々前世を聴き終えてから会場を後に。茨城交通が全力を尽くしてくれたおかげでスムーズに勝田駅に到着し、勝田からはグリーン車で帰宅。2時間くらいで着けるのだから行きやすいフェスだし、1週間近く経った今思えば、暑かったことよりあの雰囲気がとても良い印象として残っているし、純粋に楽しめた。来年もポルノとアンジュルムが出るならディッキーズの半ズボンを買って行きます。ありがとう。ロックインジャパン。ラブアンドピース!