今年も行ってきました。Rock In Japan Fes 2019 。3年連続で参戦となればもう私にとっては甲子園よりも夏の風物詩であり、3年連続となれば需要がなくとも、ここ2回書いている感想に対し無駄な使命感に駆られ、またもつらつらと駄文を垂れ流すのである。
さて、Juice=Juice。現在のハロプロでは上から3番目の年長さん。少し調べると「採れたて」「もぎたて」「新鮮」「天然」「100%」で「しぼりたて」というようにいつまでもフレッシュで個性の詰まったユニットにしたいという願いと、繰り返すのが好きな関西人のクセが詰め込まれたグループ名であることがわかる*1。そして、アンジュルムを中心にハロプロを齧る私からすると「歌のうまいお姉さん達」という認識。
そして、私が観たかったのはその中でも圧倒的大正義エースと称される宮本佳林さんである。「知名度のあるハロプロメンバーと」いう訳の分からないランキングがあるとするならトップ3に入る彼女*2だが、誤解を恐れずに言うと実は顔が私のタイプではないのである。…やっぱり誤解が恐いので言い直すと、「目の前に牧野真莉愛と鈴木友菜と宮本佳林が表れて好きですと同時に言われたら、選ばない」である。これぞまさに醜男の戯言!しかしなぜかそう意識して以来、動画で観ると必然と目が追いかけてしまう。よく好きじゃない好きじゃないタイプじゃないタイプじゃないと言い聞かせると、逆に好きになってしまう事があるというのはあるある体験談として聞くが、私は宮本佳林さん相手にそうなっていたようだ。しまいにはJuice=Juiceが観れると知った時に「宮本佳林さんが観れる!」と喜び、ツレにこれまでの矛盾を指摘される始末であった。
M1 Fiesta! Fiesta!
M2 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?
M3 CHOICE & CHANCE
M4 私が言う前に抱きしめなきゃね
M5 生まれたてのBaby Love
M6 Magic of Love(J=J 2015Ver.)
M7 GIRLS BE AMBITIOUS (RIJF2019Ver.)
M8 Goal~明日はあっちだよ~
「どうせ同日にやるなら観に行きたい。」そんな生半可な思いを踏みにじるアイドルのダブルブッキング、Grass Stageの欅坂46を蹴った物好きが集ったBuzz Stage。すぐ横から聴こえる爽やかな46サウンドをBGMにライブハウスのような雰囲気*3に十分すぎる後押しを得て、高まり切ったボルテージから満を持して現われた6人のお姉さんたち。生Juice=Juiceの第一印象は、「キャプテン翼みたいなバケモンスタイルの人がいると思ったら植村あかりだった。」ということ。「会場は温めておきました!さあ魅せてくれ!」という声に応えるべく持ってきたのは『Fiesta! Fiesta!』。サビは男が大声で叫ぶことのできるギリギリの音域であり全力でfiestaと叫び、それに応えた段原瑠々さんの歌声。あがる悲鳴のような歓声。飲むはずがいきなり飲み込んできたまさに圧巻のオープニング、これが生ジュースなのか!
「リアルキャプテン翼」こと植村あかりさんの横にもう一人背が高いのがいると思ったら金澤朋子さんだった。ちょっと前に金髪から黒髪に戻し、暴君要素は見た目からは減り、より美人になったと私の中で話題である。そんでもって植村あかりさんと並ぶと何処と無く昔のマンチェスター・ユナイテッドのリオ・ファーディナンドとネマニャ・ビディッチを連想させる。もう少し例えをよくするとAKB48、チームKのツインタワーと呼ばれた秋元才加さんと宮澤佐江さんといったところであろうか。どっしりとしていて、強い。負けない。要は安定感があると言いたいのです。
終始「なんだこのお姉さんたち。バケモンじゃねえか」と思い続けるほどに本当に圧倒され続け、鳥肌が止まらなかったので熱中症を疑った。「え?こんなうまく歌える子もいたの?」見ると稲場愛香さんではないか。しかしそれだけではない。彼女たちは歌がうまいだけではなくバッキバキに踊るのである。しかも笑顔で、4曲ぶっ続けで、水も飲まずに。どうやら1年半で225公演をこなしたことがあり、その賜物だというけれど、それはむしろ全通したオタクの生活を考えてしまう。あちこちに仕込まれたシャウトもハモリでいちいち歓声が上がり、高木紗友希さんが「生まれたてのBaby Love」の落ちサビで少し音を変えて歌った時はまるでアメリカのオーディション番組で見るソレであった。ノっていくメンバーはますます自信に満ちた表情へとなりギアをもう一段上げてくるのである。エグい。植村あかりさんの「楽しくてしょうがねえな!」という顔が今でも焼き付いている。
お目当の宮本佳林さんはどうだったか?ええそれはもう凄かったですよ。可愛くて、踊れて、かっこよくて、可愛い。これまで生で見たアイドルの中で一番すごかったと断言できる。「生まれながらのポールシッター」がアイルトン・セナならば、「生まれながらのセンター」が宮本佳林さんである。彼女はどんな曲でも最初から最後まで頭の先からつま先のみならず、その半径1メートルくらいに出てるオーラまでが全力でアイドルしていた。途中からは音ハメしている姿にさえ魅了されていた。そして何より今回のステージで、彼女と目があったのである!今日、家で「かりんちゃんさんが俺を見た!マジみた!」「いや、輸血袋を見たんだ」輸血袋は嘘ですが、似たようなやりとりが繰り広げられましたとさ。でもレス(補正)だけで済んだからまだよかった。はける際に投げキッスをおそらく観に来ていたアンジュルムの方にしていたが、もう少しこっち側にしていたら今でも意識が戻らなかったことであろう。ステージ前の彼女のInstagramのには「ぶちかます」と書き、ステージ後に更新されたブログにはこう書いてあった。なるほどそういうわけか。
たった数秒が
Juice=Juiceを
見るか見ないかを決めてしまう
毎秒本気
梁川奈々美さん、宮崎由加さんとが抜けて、新メンバー加入前というきっともう見ることのできない貴重な過渡期の中ではあったけれど、だからこそ目の前で見ることができたのは「フレッシュではなく完熟し、自信に満ちたお姉さんたち」であった。6人くらいのアイドルもちょうどいいですね。ファンたちも全力で楽しんでいて、アンジュルムのファンたちとはまたどこか違うというのが印象的であり、不思議であった*4。曲もシングルメドレーではなく、彼女達の魅力が存分に出るナンバーを持ってきたのもまた良しであろう。フェスではよく爪痕がどうとか主観を全開に語り、むしろそれを語ってこそがフェスなので言わせてもらうと、無事に優勝していました。観れてよかった。