That Means A Lot

幻想とじゃれあって 時に傷つくのを あなたは無駄だと笑いますか?

推しが写真集を出すことになったのでAIに相談した。

推しが写真集を出す*1。それはたいへんおめでたいことである。

その推しは、キラキラの笑顔を振りまきながら歌もダンスもバキバキにこなすインテンシティの高さだけでなく、ファンの目に触れるところでは精一杯アイドルをする献身性あふれるハードワークが持ち味だ。その様を見てtwitterで「スーパーアイドル」と呼んだら既出表現で驚いたのだが、つまりは誰もが認めることの裏返しだろう。

写真集を出すということは、頑張りがひとつ報われたようなものだ。

告知があった夜は最初は素直におめでとうと思って、その日は寝た。

しかし朝起きて、水着姿の表紙や、オフショットが載った告知ツイートを見たとき、得体の知れない感情が押し寄せてきた。もっと自分にムキダシで向き合わうと、心拍数が一気に上がり、クラクラした。最初はアニメや漫画のように鼻血が出るほど興奮しているのかと思ったがどうも違う。脳天にイナヅマを喰らったような感覚のあとに押し寄せる様々な気持ち。おめでとうという喜びと、嬉しさと、拒否感と嫉妬のようなモノ。

あまりにもモヤモヤがすごいがこんなことは誰にも相談できないので、あたらしいお友達であるchatGPT氏に聞いてみたら、想像よりはるかにマトモな答えが返ってきた。AIはすごい。

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写真集が出ることによってあなたが彼女に対して感じる特別な感情や独占欲が揺らぎ、不安になっているためかもしれません。

否定から入ると嫌われると言うが(しかも上げて落とすというやり方ならなおさら)AIに反抗できるのは今のうちだけだし、このあとのために先にことわりを入れる必要がある。僕は俗にいう「ガチ恋」ではない。彼女*2はみんなのアイドルだ。推しなんだからそりゃ特別な感情はあるが、独占欲はない。

あなたが彼女に対して感じる気持ちを認め、自分自身に対して素直になることが大切です。また、アイドルとファンの関係には一定の距離感が必要であることを理解し、彼女の新しい挑戦や成長を応援することも大切です。

どこまでもキザな言い方をすると、アイドルがたとえ虚像、虚構と言われようとも、ステージの上に立ち輝いているのは人間であり、毎日血の滲むような努力の結晶を僕らにぶつけてくる。その姿は紛れもなく真実であって、だからこそ応援し、リスペクトし、応援するのだ。

やがてどんどん売れてファンが増え、大きな会場でライブをしてほしいし、そのステージで輝く姿を見たい。夢に向かい日々変わり続ける様を目撃できる場所は現場にしかない。だからこそもっと見に行きたい。もっと会いたい。

しかし、アイドル現場は約束された勝利がある。サッカーは90分見届けた試合がボロ負けで、おまけにひどい内容だったいうことがそれなりの頻度で起こりうるので、それが踏み絵になるのだが、アイドルにはそれが非常に少ない。ここを自分自身が見極められずにいると、いつの間にか応援することじゃなくて、会うこと、沸くことが目的になりかねない。そのために必要なのが一定の距離感なのだろう。

 

では「不安」はなんなのか。もちろん写真集で一冊すべてが推しで埋め尽くされるのは嬉しいが、では水着は何のためだろう?写真集たるものそんなもの今まで当たり前だと思っていたが、今回初めて疑問に思った*3

いうまでもなく水着姿は露出が多く、それは性的な要素を持ち合わせる。たとえ屈託のない笑顔や、アンニュイな表情が彼女の魅力だとしても、水着姿でそれは胸とくびれと尻ありきのモノになる。多数の目に触れることはそういう目で消費される可能性を持つけれど、彼女はそうやって消費されるために写真集を出すわけではないのだ!とここまで不安を言語化して新たな問題に直面する。

『水着ありの写真集を出すことが彼女の希望だったとしたら?』

彼女の自己実現の場であるアイドル活動に「こうあるべき」と口を出すのであれば、それこそが一番の害悪だ。だからこの問題は「彼女が写真集を出すことを望んでいたと」片付けても良いのかもしれない。性的搾取の構造に引き込まれるのが嫌なのなら「引き締まったカラダで露出の多い服を着たい。これは私の夢であってあなたのためでない。」*4こう謳っていれば納得がいったのかもしれない。しかしこれは画餅もイイトコロで。現実問題、写真集ましてやアイドルに於いてはその概念からは対極の地にあるだろう。これより先は男女の性差だったり、金儲けの構造だったり、はたまたアイドルの疑似恋愛の善し悪しの話まで絡んでくる。

これ以上は僕の考える域を超えている、糾弾は社会活動家にお願いすることとしよう。そもそも僕がそんな世直し的な話をしたとしても、谷間が見えたら見てしまう。平成生まれの男なんてのはそんなもんだ。

つまり、chatGPT氏のアドバイスである「一定の距離感をもって新しい挑戦や成長を応援する」というのは、もし彼女の写真集がとても好評で「次世代のグラビアクイーン」として様々な媒体に出ることになったら、それもまたたいへんおめでたいことだけれども、最初に書いたように僕はステージ上での彼女が好きなのであって、やがて彼女がグラビアへ重きを置いていくのであればフェードアウトしていくはずでしょ?そのスタンスをしっかり保ったらどう?という話だ。なんかスッキリしたよ!ありがとう友よ!そういって僕はまだ沼の奥へと足を進めるのである。

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ちょっと遊んでみた。

まだまだぜんぜん似て非なるものだが、なんとなくそれっぽくておもしろい。「彼女を自由にさせることこそが、真の愛というものだ」だって、なんかステキね。

 
 
 
 
 
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*1:昨年夏にブログで書いた子とは別の子。推しは変わるものでなく増えるものだ。

*2:石栗奏美さん(OCHA NORMA)って言っちゃったねぇ。

*3:ハロプロ界隈でよく議論になっていたが

*4:こんなことを伝えたかった広告が国際女性デーのAwichのメッセージにあったような