That Means A Lot

ゆとり世代にゆとりなどない

結婚式を挙げました 〜実録!披露宴で少しだけハロプロを流した話〜

はじめに

2020年の2月に結婚式を挙げました。

自分の結婚式というのは、しがないサラリーマンにとってちゃまさに人生で一度きり、まさしく超ビッグイベントである。今後私が何かを悟りだして教祖にでもならない限り、自分のために人が集まるイベントはもう葬式くらいしかないのだが、もちろん生前葬をやるつもりなんぞないので本人の記憶には残らない。そうなると結婚式というのは、新郎新婦の新郎新婦による新郎新婦のための唯一無二のイベントとなり、時間もお金もそれなりにかけて意向と趣味から汲み取られ組み込まれ凝縮されたものができあがる。せっかくやったのであればその記憶が薄れる前に記録を残しておこうと思っていたのだけれども、どうも気が向かずに怠惰な日々を過ごしているうちに憎きCOVID-19によってだいぶ世界が変わってしまった。それでも僕らは明けない夜はないことを信じなくてはならない。この騒動が収束したあとに式を挙げようと考えている未来の新郎新婦の少しでも参考の足しにでもになればと思い、私たちが迷いに迷って披露宴のために作り上げた珠玉のプレイリストをそのライナーノーツと共にネットという大海に垂れ流しておこうと思う。

自分たちの背景

・1993年生まれの新郎に1995年生まれの新婦

ハロプロが好き(新郎はここ5年でアンジュルムにはまった。新婦はミニモニ。の頃から好きでここ5年でアンジュルムを勧めたら何かを思い出してしまった。)

・ふたりで聴く洋楽はThe Beatles。ちなみにポール派。

・ゲストは親族と友人のみ(ただしオタ友はいない)

・新郎が初めて参加する結婚式が自身の結婚式

これに加え、BGMは「ふたりの知らない曲は選ばないようにする」がコンセプト。

我々は式場をハナユメ経由で見学して申し込んだので、その特典でピアニストの生演奏がついて来た。ハナユメはいいぞ。

ちなみに以下のハロプロの楽曲をもっと流した方の記事を参考とさせていただいた。

drifter-2181.hateblo.jp

kawaii-oishii.hatenablog.com

hello-buncho.hatenablog.com

 

プレイリスト

1.フラワーシャワー

Coming Up / Paul McCartney

「やってくる」という意味をそのままとって登場曲に。挙式を終えて改めてお披露目というシチュエーションで流すので、テンションをブチ上げる訳でもなく、厳かすぎず「ちょうどよい曲」というのは日頃意識して選ばないお題だけに、選曲には苦労したがあのおどけたサウンドがちょうどよかったと思っている。

2.ブーケトス

恋はアッチャアッチャ( instrumental) / アンジュルム

MVで挙式の場面がある曲なので、早い段階から候補にあがっていた曲。当初はフラワーシャワーで流す案もあったが、インド風トンチキソングという劇薬に自身がビビってしまったので、代わりに周りがガヤガヤしている最中でそこまで目立たないブーケトスへ。ロッキン′19でアンジュルムがこの曲のインストで出てきたことを参考にインスト版を採用することでトンチキ度を2割減とすることにも成功。ただしブーケトスからその後の写真撮影までずーっとこの曲が流れていたので、5ループくらいしていた。

youtu.be

3.入場曲

私がオバさんになっても / 森高千里

誰もが知っている曲かつ意表を突く曲を選ぶというのもまた難しかったが、最終的に極自体も、歌詞の内容も、何よりアップフロントの先輩である楽曲を選ぶことができてよかったと思っている(誰)。私はTotoのChild’s Anthemを流し、花火とともに客席はタオマフかフラッグを振り回す中で入場したいと希望していたが、他の人の結婚式に御呼ばれしてはじめて自分が披露宴会場をゴール裏と勘違いしていたと気づいた。さらにもうひとつ余談だが、これの原盤が見つからなくてえらい苦労した*1amazonにもdisc unionにもなくて柏のボンベイの上にある妙な中古レコード屋でおっちゃんに聞いたら、段ボールの底から見つけてもらった。値札のないジャケットを見るなり即「800円だね!」って、基準はなんなの。

4.プロフィール紹介(ピアノ演奏)

Ob-La-Di, Ob-La-Da / The Beatles

ジョン・レノンをはじめ「くだらない曲」と評されたり、日本ではCMのほか、某サッカーチームのサポーターに勝利のチャントにされたりしおりますが、元々はデズモンドさんとモリーさんが出会って結婚して子どもを産んで~という歌なのである。

5.乾杯

We Are The Champions / Queen

乾杯の瞬間って、優勝したチームがトロフィーを掲げる瞬間に通じるものがあるよね。という安直な発想から。あとで動画を見返したら歌ってくれている人もいた。ありがたい。

6.ケーキ入刀

ハッピーサマーウェディング / モーニング娘。

この曲が出た当時、ちっちゃかった頃から自分の結婚式で流そうと決めていた。とは新婦の談。『父さん母さんありがとう 大切な人が出来たのです(やったネ!)』こんな曲を本気で流すのは感慨深かった。私は釣り好きではないのが残念。みんなの印象に残る場面を選ぼういうことでケーキ入刀の時に流してみるとイントロからノリノリの手拍子から大合唱になったので驚いた。それならギリギリに悩んで外した「ザ⭐︎ピ~ス!」も流せばよかったよ。黄金期ってすごいね。

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7.中座

・新婦

ハナミズキ / 一青窈

・新郎

Beautiful Days / 嵐

中座はそれぞれの母親を連れて抜けるという演出だったので、それぞれ母親が好んだ曲を選曲。あれだけ呼んだ「母さん」という名前を披露宴で呼ぶのがあれほど恥ずかしいとは思わなんだ。ちなみに僕の母親は二宮担です。

8.中座中

ひとりぼっちの晩餐会 / 「美女と野獣」サントラより

美女と野獣(デュエットバージョン) / 「美女と野獣」サントラより

新婦が流したいといって譲らなかった曲を、他の場面じゃ雰囲気にそぐわないだとか言ってここに押し込んだ。この時自分たちは控え室でご飯食べてて式場にいないから聴けないのにね。ひどいことをしたもんだ。ちなみにこの時間にはプロフィールムービーも流したのだが、そちらはフリー音源の得体の知れない曲にせざるを得なかった。だって一曲流すだけで2500円も追加されるんだもん。無念。

9.お色直し後入場曲

46億年LOVE / アンジュルム

夫婦で大好きな曲なので絶対に流そうと決めていた曲。『愛は超える46億年』なのでね。ハロプロを知っている人もそうでない人もこの曲を聴けば幸せになって優しい愛の時代が来ると僕は信じてやまない。式場見学した際にさりげない会話からプランナーさんに趣味を聞かれて、「夫婦でアンジュルム見てます」と答えたら、入場シミュレーションでこの曲が!その瞬間にここにしようと決めたのだからオタクってのはちょろい。というか全くもってさりげない会話ではなかったではないか。聞けばスタッフさんの中にアイドル好きな方がいて、その方に聞いたらこれしかないと言って車の中からCDを持って来てこの曲を流したとのこと。さすがすぎる。今でもこの動画を見返すたびにこの曲にしてよかったと浸れる。入場曲のひとつは誰がどう思うと、自分たちの流したい曲を流すべきである。

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10.手紙朗読(ピアノ演奏)

Maybe I’m Amazed / Paul McCartney

披露宴で感謝の気持ちを伝えるにはもってこいと早い段階からリスト入りしていたものの、式の数週間前に手紙を書くのは一般的に新婦であることが判明。ビートルズの解散に直面し、すっかり気を病んでスコットランドの農場で酒とドラッグ漬けになっていたポールをずっと支えてくれた妻・リンダに捧げたというこの曲を、妻が読み上げる手紙の背景で流したのだから、この曲がわかる人にはさぞかし壮絶な人生経験を積んだ花嫁なんだと誤解を生むチョイスとなってしまった。

11.記念品贈呈

You Raise Me Up / Celtic Woman

新婦のセレクト。フルートの恩師(新婦は音大卒)に「表現力を高めるために聴きなさい」と勧められ、好きになったとのこと。確かに厳かなムードの中、相手方の母親に花束をお渡ししました。というかこの曲、アイルランド民謡の「ダニーボーイ」に似すぎていないか?

12.両家退場

Somebody To Love / Queen

「Can anybody find me somebody to love?」のアンサーとして、みなさまへの幸せのおすそ分けが出来ればなという無責任かつ適当な意図から。

13.お見送り

Epilogue / 「La La Land」サントラより 

La La Land が好きなのである。ウェルカムボードや席札のフォントもこれに合わせて作ったくらい*2。特に終盤で全部の曲が繋げてわーって流れるところでは毎回涙なしには見られない。ということでこの曲を最後に流して、走馬灯のように今日のことを思い出してもらおうと選んだはずだったのだが…。なんと間違えた曲をリストに書いてしまい、40秒くらいの本当に「The End」のテロップが出る際の曲が流れてしまうという失態。今でも悔いが残る。

14.歓談中

・乾杯後

Let ‘Em In / Wings

Silly Love Songs / Wings

With A Little Luck / Wings

No More Lonely Nights / Paul McCartney

原盤を式場へ渡さなくてはならないこと、BGMリストの用紙に「なるべく一枚のアルバムから選曲してくれ」と要望に応えるべく、『Wingspan』から選ばれた楽曲たち。Wingsが軌道に乗った後のポールのラブソングは多幸感に満ちているので使いやすいのである。

・ケーキ入刀までの(ピアノ演奏)

Something / The Beatles

Here, There And Everywhere / The Beatles

In My Life / The Beatles

Blackbird / The Beatles

Across The Universe / The Beatles

・お色直し後(ピアノ演奏)

Strawberry Fields Forever / The Beatles

Oh! Darling / The Beatles

When I Sixty Four / The Beatles

Lady Madonna / The Beatles

ビートルズ好きであることは周知の事実だっただけに、逆に「コテコテな曲は流さない」「そのままの音源は使わない」という縛りのもと選曲。きっとピアニストは楽譜集めに苦労されたと思う。「Something」は歌詞とビートルズの4人がそれぞれ奥さんを連れて歩くMVから絶対に流すと決めていたけれど、それ以外の曲はピアノアレンジ映えする曲をYouTubeから選んだ。それにしてもどんなアルバムの曲でも大体はピアノのアレンジ動画があがっているのだから、ビートルズってのはすげえもんである。

* * *

おわりに

この度、自分たちの式を挙げてから半年以上経って幼馴染の式に出席し、晴れてご祝儀チェリーを卒業したことに触発されて大幅に追記をした。おいしい食事においしいお酒にまみれてたのしい昔話が満開でそれはそれはステキにたのしい時間であった。その一方で会場の装飾やらBGMやらはどうしても脇役になりがちでそのひとつひとつのこだわりの真意を本人に聞ける機会って意外と少ないことにも気づいた。そりゃ写真を撮りに前に行った時にまず話すのはキレイな新郎新婦の姿のことを話す、他にも話したいことはたくさんあるけれど後ろには列ができてたりで、まるで剥がしのゆるい握手会のようにそれじゃまた~と席に戻るの繰り返し。気づけばお見送りをされて外にいた。自分たちは式を挙げた後に緊急事態宣言とかになってそのせいでそういう話ができていないと思っていたが、どうやらそういうものでもなさそうだ。

人のレビューがあまりないものは、トガリ方も思い出補正も激しくなるのだが、任された仕事で人の意見を聞けば聞くほどつまらないものが出来上がることはよくあることだし、一生のパートナーを選ぶ覚悟があるのなら妥協せず思い入れのあるモノを徹底的に詰め込むべきだと思う。BGMでいえば個人的にはもう少しハロプロ楽曲を増やしてもよかったなと思うし、やらぬ後悔よりやった後悔とやらを痛感することとなる。

そしてなにより実際そんなにみんな気にしてないからというのがいちばん説得力があるかもしれない。当日流したBGMのうちのひとつを、ゲストの誰かがShazamで検索をかけて「この曲いいな」と思ってくれたら儲けもんくらいの心意気が良いはず。そしてそれを書き記すことで他の人たちに勇気を与えることができるかもしれない。凡人が勇気を与える可能性のあるって、ステキなことでしょ?

 

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ウェルカムスペースの装飾より。アンジュルムックもおいた。

 

*1:会場は原盤を渡さなくてはならないスタイル。ふるい。

*2:たしか「Yasasii」というフォントだったはず