That Means A Lot

ゆとり世代にゆとりなどない

結局はLOVEでしょ。〜46億年LOVEを聴け〜

アンジュルムの新曲「46億年LOVE」のMVが公開されました。個人的2018年ナンバーワンソング*1。これほどLOVEにあふれた曲となると、かえって言葉が胸で大渋滞。クラクションを叩いております。曲をそれこそ46億回再生するくらいにリピートしながら書きたいものだが、曲にノってしまうので落ち着いて。深呼吸して、MVと楽曲と歌詞という超オーソドックスな三角法で整理するためにも、一回見て踊ってみようか。

youtu.be

 

 

MV:「地球の映るハロプロのMVにハズレなし」という迷信はどこからか。地球から飛び出したアンジュルムたち。イントロが始まるなり「魔王」のごとくくるくる回る笠原さん、「めざせモスクワ」のようなブレイクダンス崩れを披露する室田さんを観たときは、以前より提唱している"アンジュルムジンギスカンとの親和性"についていよいよ証明されたと一人で感激していたけれども、15回くらい見てるとそこまでジンギスカンではないなと目が覚めてきたところ。ただその横でビートを刻むスフィンクスやトーテムポール、そして自由の女神に「46億年」の文字。もはや熱を出した時に見る夢のような世界観の中で躍動するアンジュルムには何度見ても圧倒され、首を傾げずにはいられない。どうやったらこのMVの発想が生まれるのか。素面でこのMVを作りましたと言われてもちょっとそれはにわかには信じがたい。クスリやってないよね?やはりどうしてもDA PUMPのU.S.A.で浸透した「ダサかっこいい」に少なからず影響されてはいるとは思うけど、このMVの出来はダサかっこいいとは思わないし、だからと言って適切な言葉があるのかと言われるとそれもまた難しい。そもそも今回のシングルは可愛いを売りにしてるはずなので、「混沌可愛い」とかそんなのがいいんじゃないのか。

 

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これはジンギスカン

楽曲:残念なことにピンキリなアイドルソング界において、ラジオで音源が公開された時から「フルで聴きたい」と思う曲はなかなか少ない。正直なところ他のハロのユニットの曲を聴いてこれがアンジュルムにこなくて良かったと思う曲は結構ある。ただここまででもお分かりの通りこの曲は違って、ラジオ音源の音質でもディスコサウンドに良曲の気配を感じていた…結論としてはそれは大間違い。良曲どころではなくてちょっと古い言い方をすると「神曲」でした。別にバブルを経験してないのにディスコサウンド大好きお兄さんな僕が気に入っているのはBサビ。ここでもう一回盛り上げてくれるのが良き。どうしても体が踊り出しそうになる。むろの「I Say」に合わせて「あそーれ!」と合いの手を打ち、大サビのふなっきの「ラスト!!」で、ああもう終わりか涙ぐむ。平成最後に生まれたノっていくべきディスコサウンド。来年はBON JOVIといっしょに盆踊りでこの曲は流れるべきである。大きなLOVEでしょ。*2

 

歌詞:児玉雨子さんらしさ。彼女について先日公開されたインタビューでも語っていた通り、この曲もチェーンの喫茶店で繰り広げていた会話からヒントを得たものなのでしょうか。こんな会話をする今の世の中の若者は恐ろしいのか、日々の会話の断片をこの歌詞に仕立てる児玉氏が恐ろしいのか。答えはディランが風に舞ってるって言ってた。「ノっていこう!」で盛り上げた注目すべくパートで「結局はLOVEでしょ」という"最強に強いパワーワード"を持ってきたことですでに百点満点でございます。

www.e-aidem.com

その「結局はLOVEでしょ」の他にも気に入っている箇所がありまして、それは2番のサビ。アンジュルムらしさというか、児玉氏らしさが表れていると思っております。

作ろう!まばゆい愛の時代
それしかないよ 実際問題
夢に見てた自分じゃなくても
真っ当に暮らしていく 今どき

もういっちょ! ノってこう
結局はラブでしょ
地球回る宇宙もDance Dance
ノってこう 大きなラブでしょ
愛は超える 46 億年

1番は「来てよ」だった愛の時代が、2番では「作ろう」になっている。他にも「夢に見てた自分じゃなくても真っ当に暮らしていく」とか、彼女たち自身のことを歌っているのかなあなんて私は思うわけですよ。苦労してなかなかうまくいかなかった時代を乗り越えたとき、その乗り越え方とか、乗り越えた末に見えた景色はかつて自分が描いてたバラ色のアイドルの景色とは違うかもしれない。けれどもうちらでなんとかして乗り越えたよ!なんでか?そりゃ愛があるからでしょ!だって愛は超える46億年だよ?みたいな…。

ノリノリのディスコサウンドの中に現実世界の儚いところ、憂うべくところを歌詞に含んで、ノリやすいからって安直にYeahとかOhとかHeyHeyという言葉を歌詞に含んでいないところに児玉氏の意地を感じる。

…しかしこの歌詞の考察ってやつはどうも間違っている気がしてムズムズする。これについては私よりも先に、なおかつ100倍くらい濃厚なレビューを書いているお方がいるので、そちらを参照されたし。まあ結局はLOVEでしょ。

syakarikikeibu.hatenablog.com

vai3042.hatenablog.com

勢いに身を任せ書き殴ってみたが、まだまだ書けていない気がする。思ったことはこそこそと追加していきます*3。これまでカッコよく踊り倒す"戦闘集団"のテーマソングよろしく、ギラギラ曲が多かったアンジュルムが、いざ笑顔をたくさんみせるMVを作るとどうなるか。答えは「変わらずギラギラします。」だとは。彼女たちは"わちゃわちゃ+ギラギラ+ジンギスカン=混沌可愛い"であることを今から提唱していきます。もちろん変わらずジンギスカンも諦めない。次はハッチ大作戦のような児童文学の人物を歌うディスコナンバーがいいな!!

ほら、ビートルズだって言っていたでしょ「All You Need Is Love」って。思えば彼女たちもちょっと前に歌っていたような*4。つまるところ半世紀前からこの唾棄すべきバカな世の中に必要なのは愛であり、愚かなラブソングに世の中が満たされていてもなおもまだ追い続ける理想の時代こそ、愛の時代なのである。それも誰も堪えることのないという条件つきで。

ちょっと残念なのは、先に発表されてた「タデ食う虫もLike It!」もヒャダイン氏らしくクセが強いんじゃ面白ソングなのだが、少し霞んでしまったところ。まあ仕方ない。いい曲なんだけど結局はLOVEでしょ理論だとLikeでは敵わない。平成最後の年は、次の千年の恋人でもなく、35億でもなく、46億年なのだから…。

*1:2017年はMGMTの「Kids」でした。

*2:ちなみに作曲者は林田健司さんというお方で、SMAPの「青いイナズマ」を書いたお方らしい。その曲以外には調べてみたけどあまりピンとこなかったがありがとうございます。

*3:最終更新: 2018/10/16の朝

*4:「愛さえあればなんにもいらない」